- 2007-12-29 17:21:55
- MS260VWキャブヒーティングの必要性について
-
カテゴリタグ: スチール
Q280
MS260VWを購入して使用しています。
キャブヒーティングの必要性について疑問に思ったので教えて下さい。
・キャブレターはエンジン近くにあるので、その熱で十分なのではないのでしょうか?
>つまり、暖める為に別の電源があるならいいのですが、エンジンを始動してから暖まり始めるので、わざわざヒーティング仕様にする程の効果があるのでしょうか?機能を増した分、故障のリスクが上がったのでは?
上記、先輩との談話の中で出た話です。言われてみるとあまり必要のないように思えてきたので質問しました。
よろしくお願いします。
A280
MS260は発売から結構年数がたって改良が進んでいますので、信頼性は高いチェンソーだと思います。
それではご質問のヒーティングについてご説明したいと思います。
私も以前、日本ではキャブレターヒーティング必要ないのではないかと思っていました。
ハンドルヒーティングのほうは冬季一度使うとやめられないということを良く聞きました。
少々ぬれた手袋も作業中に乾いてしまうくらい暖かいということらしいです。
しかしキャブレターヒーティングのほうの話は九州ではあまり聞いていませんでした。
九州では雪が降ると山仕事を休むという方が多く、寒く湿気の多い日に作業をする事が少なかったからだと思います。
以前ブログか何かで私が日本ではキャブレターヒーティング必要ないかもしれないと書いたことがありました。
すると東北や信州の山間部で仕事をしている方から、冬季は必要ですということを教えていただきました。
寒くても乾燥していれば大丈夫のようですが、寒くて湿気が多い場合はキャブレターに霜がつきひどくなるとスロットルシャッターが凍ってしまうそうです。
2ストロークエンジンはその構造上キャブレター側に燃料が若干吹き戻してきます。
霧状のガソリンがキャブレターのエアフィルター側までかかることになります。
そのガソリンが蒸発するときに熱を奪い金属のキャブレターが冷え切ってしまい、そして湿気の多い空気をすうことにより霜がつくそうです。
冬季雪が降っても作業するようならば必要な装置だそうです。
ですから、エンジンを始動する前からキャブレターに霜がつくわけではなくエンジンを始動して、しばらく使い続けることによってガソリンから気化熱を奪われキャブレターが冷えてくるということになります。
他のチェンソーはシリンダーからの熱をキャブレターに流すようにシリンダーとキャブレターの間のしきりに通り道をあけるものもあります。
うまい具合に熱が流れ込んできてくれればいいのですが、作業環境に左右されることもあるそうです。
(本来はキャブレター側にできるだけ熱がこないように設計している)
スチールのキャブレターヒーティングはキャブレターの一番霜が着きやすい場所に取り付けられているので効率よくアイシングを防ぐそうです。
このようにかなり寒く湿気の多い日は日本でもキャブレターが凍るそうです。
このような仕様環境でなければ必要ないかもしれません。
しかし九州でもキャブレターに水滴はつくことはあります。
水滴がつくくらいならば暖めたほうがいいかと思います。
私自身がキャブレターのアイシング(凍ってしまう)状態を見たことがないので説得力あまりないかもしれませんが、キャブレターが凍ってスロットルシャッターが動かなくなることはあるそうです。
それではまた何かありましたらなんなりとご相談ください。
当店でわからないことがありましてもメーカーに問い合わせお答えしますのでご安心ください。
Q
早々の返信ありがとうございました。
ガソリンの気化熱がアイシングの原因になっているとは驚きでした。
今年の冬はキャブヒーティングの効果が発揮されることを楽しみにします。
A
ヒーティング効果で寒く湿気の多い日でもエンジン安定することと思います。
またハンドルヒーティングでは手を温めますので白蝋病の予防にもつながると思います。
それと話は変わりますが、エンジンのためには混合オイルは50:1の高性能オイルをご使用になることをお勧めします。
エンジン始動性が良くなり、プラグの持ちも良くなります。
お勧めは、ハスクバーナ50:1オイル、またはスチールの50:1オイルです。
ハスクバーナの50:1オイルはユーザーページよりご注文いただくとオイル会員価格でサービスさせていただいています。
MS260VWを購入して使用しています。
キャブヒーティングの必要性について疑問に思ったので教えて下さい。
・キャブレターはエンジン近くにあるので、その熱で十分なのではないのでしょうか?
>つまり、暖める為に別の電源があるならいいのですが、エンジンを始動してから暖まり始めるので、わざわざヒーティング仕様にする程の効果があるのでしょうか?機能を増した分、故障のリスクが上がったのでは?
上記、先輩との談話の中で出た話です。言われてみるとあまり必要のないように思えてきたので質問しました。
よろしくお願いします。
A280
MS260は発売から結構年数がたって改良が進んでいますので、信頼性は高いチェンソーだと思います。
それではご質問のヒーティングについてご説明したいと思います。
私も以前、日本ではキャブレターヒーティング必要ないのではないかと思っていました。
ハンドルヒーティングのほうは冬季一度使うとやめられないということを良く聞きました。
少々ぬれた手袋も作業中に乾いてしまうくらい暖かいということらしいです。
しかしキャブレターヒーティングのほうの話は九州ではあまり聞いていませんでした。
九州では雪が降ると山仕事を休むという方が多く、寒く湿気の多い日に作業をする事が少なかったからだと思います。
以前ブログか何かで私が日本ではキャブレターヒーティング必要ないかもしれないと書いたことがありました。
すると東北や信州の山間部で仕事をしている方から、冬季は必要ですということを教えていただきました。
寒くても乾燥していれば大丈夫のようですが、寒くて湿気が多い場合はキャブレターに霜がつきひどくなるとスロットルシャッターが凍ってしまうそうです。
2ストロークエンジンはその構造上キャブレター側に燃料が若干吹き戻してきます。
霧状のガソリンがキャブレターのエアフィルター側までかかることになります。
そのガソリンが蒸発するときに熱を奪い金属のキャブレターが冷え切ってしまい、そして湿気の多い空気をすうことにより霜がつくそうです。
冬季雪が降っても作業するようならば必要な装置だそうです。
ですから、エンジンを始動する前からキャブレターに霜がつくわけではなくエンジンを始動して、しばらく使い続けることによってガソリンから気化熱を奪われキャブレターが冷えてくるということになります。
他のチェンソーはシリンダーからの熱をキャブレターに流すようにシリンダーとキャブレターの間のしきりに通り道をあけるものもあります。
うまい具合に熱が流れ込んできてくれればいいのですが、作業環境に左右されることもあるそうです。
(本来はキャブレター側にできるだけ熱がこないように設計している)
スチールのキャブレターヒーティングはキャブレターの一番霜が着きやすい場所に取り付けられているので効率よくアイシングを防ぐそうです。
このようにかなり寒く湿気の多い日は日本でもキャブレターが凍るそうです。
このような仕様環境でなければ必要ないかもしれません。
しかし九州でもキャブレターに水滴はつくことはあります。
水滴がつくくらいならば暖めたほうがいいかと思います。
私自身がキャブレターのアイシング(凍ってしまう)状態を見たことがないので説得力あまりないかもしれませんが、キャブレターが凍ってスロットルシャッターが動かなくなることはあるそうです。
それではまた何かありましたらなんなりとご相談ください。
当店でわからないことがありましてもメーカーに問い合わせお答えしますのでご安心ください。
Q
早々の返信ありがとうございました。
ガソリンの気化熱がアイシングの原因になっているとは驚きでした。
今年の冬はキャブヒーティングの効果が発揮されることを楽しみにします。
A
ヒーティング効果で寒く湿気の多い日でもエンジン安定することと思います。
またハンドルヒーティングでは手を温めますので白蝋病の予防にもつながると思います。
それと話は変わりますが、エンジンのためには混合オイルは50:1の高性能オイルをご使用になることをお勧めします。
エンジン始動性が良くなり、プラグの持ちも良くなります。
お勧めは、ハスクバーナ50:1オイル、またはスチールの50:1オイルです。
ハスクバーナの50:1オイルはユーザーページよりご注文いただくとオイル会員価格でサービスさせていただいています。
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