- 2007-12-29 16:41:54
- ハスクバーナ346XPチェンソーのオイルポンプについて
-
カテゴリタグ: ハスクバーナ
Q275
ハスクの346XPを所有しているのですが度々、トラブルが出て困っています。
トラブルの内容はチェーンオイルの吐出不良です。
使用していると突然、チェーンオイルが出なくなります。
分解して点検すると、ウォームギアのねじ山がつぶれてオイルポンプのギアとかみ合わなくなっています。
新しいウォームギアに交換してしばらくはいいのですがまた、同じ症状になってしまいます。
先日もまた同じ症状になってしまいかなり凹んでます・・・・
これで何回目でしょうか・・・・
高回転域での連続使用をすると症状が出やすいようです。
なにか、パーツの組み方に問題があるのでしょうか?
(ポンプ、ギアのクリアランスやねじの締め付けトルク)
個人的には、組み付けに関しては間違った組みつけはしようがない構造になっていると思うのですが。
もし同じようなトラブル事例があって、対処方をご存知であればご指南頂けるとすごく助かります。
お忙しいところ恐れ入りますが
ご返答頂けるとありがたいです。
A275
ハスクバーナ346XPチェンソーのオイルポンプについてですが、現物を見ていないので正確なアドバイスができるかどうかわかりませんが、考えられる原因を挙げてみます。
ウォームギアのネジ山が壊れる原因
①ごみの混入
②ポンププランジャー(5370691-01)のネジ山が磨耗している
③ポンププランジャーの動きが悪くなっている
ということが考えられます。
①の場合はオイルポンプをカバーしている金属の薄い板状のものがひどく変形していてごみが入りやすくなっている。
②ポンププランジャーは金属ですがネジ山も磨耗してきます。
ネジ山が磨耗し尖ってくるとウォームギアのネジ山と遊びが大きくなり、それが原因でウォームギアのネジ山を壊してしまうことがあります。
(噛みあわせがずれてしまう)
③オイルポンプにゴミが入り込んだり、ポンププランジャーが曲がるとポンププランジャーの動きが悪くなります。
こうなるとウォームギアはすぐに壊れてしまいます。
正常なオイルポンプはポンププランジャーを手で回すことができます。
手で回してみて軽く回らないようであれば、ゴミか変形している可能性があります。
対処方法
①はプレートを交換してゴミの進入を防ぎます。
②はポンププランジャーの交換をしなければなりません。
その場合割りピン(7211161-30)を抜かなければポンププランジャーは取り外せません。
③は②の方法で直ることもありますが、変形したポンププランジャーでポンプ本体が磨耗していることもあります。
こうなるとポンププランジャーを交換しても、オイルポンプ自体からエアをかんでチェンオイルの吐出量が少なくなったり出ないこともあります。
この場合はオイルポンプ(5371055-01)一式の交換となります。
症状から考えると①の可能性は低いような気がします。
②か③の可能性が高いと思います。
ちなみにポンププランジャーの価格は2100円、オイルポンプ一式の価格は5200円となります。(税別)
オイルポンプの動きポンププランジャーの磨耗具合を点検してみては同でしょうか。
現物を見ていませんので正確なアドバイスではないかもしれませんがご了承ください。
※追伸、
並行輸入品の場合日本と環境規制が若干異なり、オイルポンプの仕様が違うようです。
確かな情報ではありませんが、オイルポンプの形が違うということを聞いたことがあります。
その場合日本のウォームギアを取り付けてもうまくいかないこともあるかもしれません。
Q
ご返信ありがとうございます。
とても的確なトラブルシューティングをしていただき
とてもありがたいです。
オイルポンプをカバーしているメタルカバーは損傷している様子はないですが細かい木屑は内部に入ってきています
(構造上、木屑が全く入らないということはない?)
ただ、それが原因とは考えにくいかも?
ポンププランジャーの磨耗ですが元の状態が分からないのでなんとも言えませんが磨耗があるのかもしれません。
プランジャーの動きですが、手で回らないということありません。
ただ、なんとなく回りが渋いのでは?と思っていました。
(軽くスルスル回る感じではないです。低回転ではいいが高回転では抵抗になって過熱してウォームギアがいってしまう。実際、プランジャー・ウォームギアには焦げたあとがある)
これも元の状態が分からないのこんなものかと思っていましたがどうやら、オイルポンプのプランジャーに問題があるようですね。
手持ちのパーツリストですとオイルポンプの品番は 537 10 55-01ですが、同じ346XPを使っている先輩ビルダーの話だと
最近、ポンプの品番が変わったらしいから対策品になったのでは?
なんていう話を聞いたのですが本当でしょうか?
度々、お聞きすることばかりで恐縮ですが
お答えいただけるとありがたいです。
A
オイルポンプに付いてメーカーに尋ねてみましたが、確かに一度部品番号が変更になっていましたが、不具合があって変更になったというような連絡は本国からなかったそうです。
詳しくは分からないといっていましたが、金属の色が若干変わっていたので材質の変更が合ったのではないでしょうか。
形的にはまったく同じ物だそうです。
ポンププランジャーの動きは楽に手で回せます。
ポンププランジャーの動きが悪い場合は、ゴミか変形によるものです。
ゴミの場合はゴミを取り覗くだけで直ることもありますが、オイルポンプ自体が摩耗している場合はオイルポンプ一式交換したほうがいいそうです。
オイルポンプを注文した場合は旧品番で注文しても現行のオイルポンプとなります。
動きの悪かったオイルポンプを使用していた場合ポンププランジャーのネジ山も摩耗している可能性があるので、オイルポンプ一式の交換をお勧めします。
(メーカーの方もそのように言っていました)
それでは
ハスクの346XPを所有しているのですが度々、トラブルが出て困っています。
トラブルの内容はチェーンオイルの吐出不良です。
使用していると突然、チェーンオイルが出なくなります。
分解して点検すると、ウォームギアのねじ山がつぶれてオイルポンプのギアとかみ合わなくなっています。
新しいウォームギアに交換してしばらくはいいのですがまた、同じ症状になってしまいます。
先日もまた同じ症状になってしまいかなり凹んでます・・・・
これで何回目でしょうか・・・・
高回転域での連続使用をすると症状が出やすいようです。
なにか、パーツの組み方に問題があるのでしょうか?
(ポンプ、ギアのクリアランスやねじの締め付けトルク)
個人的には、組み付けに関しては間違った組みつけはしようがない構造になっていると思うのですが。
もし同じようなトラブル事例があって、対処方をご存知であればご指南頂けるとすごく助かります。
お忙しいところ恐れ入りますが
ご返答頂けるとありがたいです。
A275
ハスクバーナ346XPチェンソーのオイルポンプについてですが、現物を見ていないので正確なアドバイスができるかどうかわかりませんが、考えられる原因を挙げてみます。
ウォームギアのネジ山が壊れる原因
①ごみの混入
②ポンププランジャー(5370691-01)のネジ山が磨耗している
③ポンププランジャーの動きが悪くなっている
ということが考えられます。
①の場合はオイルポンプをカバーしている金属の薄い板状のものがひどく変形していてごみが入りやすくなっている。
②ポンププランジャーは金属ですがネジ山も磨耗してきます。
ネジ山が磨耗し尖ってくるとウォームギアのネジ山と遊びが大きくなり、それが原因でウォームギアのネジ山を壊してしまうことがあります。
(噛みあわせがずれてしまう)
③オイルポンプにゴミが入り込んだり、ポンププランジャーが曲がるとポンププランジャーの動きが悪くなります。
こうなるとウォームギアはすぐに壊れてしまいます。
正常なオイルポンプはポンププランジャーを手で回すことができます。
手で回してみて軽く回らないようであれば、ゴミか変形している可能性があります。
対処方法
①はプレートを交換してゴミの進入を防ぎます。
②はポンププランジャーの交換をしなければなりません。
その場合割りピン(7211161-30)を抜かなければポンププランジャーは取り外せません。
③は②の方法で直ることもありますが、変形したポンププランジャーでポンプ本体が磨耗していることもあります。
こうなるとポンププランジャーを交換しても、オイルポンプ自体からエアをかんでチェンオイルの吐出量が少なくなったり出ないこともあります。
この場合はオイルポンプ(5371055-01)一式の交換となります。
症状から考えると①の可能性は低いような気がします。
②か③の可能性が高いと思います。
ちなみにポンププランジャーの価格は2100円、オイルポンプ一式の価格は5200円となります。(税別)
オイルポンプの動きポンププランジャーの磨耗具合を点検してみては同でしょうか。
現物を見ていませんので正確なアドバイスではないかもしれませんがご了承ください。
※追伸、
並行輸入品の場合日本と環境規制が若干異なり、オイルポンプの仕様が違うようです。
確かな情報ではありませんが、オイルポンプの形が違うということを聞いたことがあります。
その場合日本のウォームギアを取り付けてもうまくいかないこともあるかもしれません。
Q
ご返信ありがとうございます。
とても的確なトラブルシューティングをしていただき
とてもありがたいです。
オイルポンプをカバーしているメタルカバーは損傷している様子はないですが細かい木屑は内部に入ってきています
(構造上、木屑が全く入らないということはない?)
ただ、それが原因とは考えにくいかも?
ポンププランジャーの磨耗ですが元の状態が分からないのでなんとも言えませんが磨耗があるのかもしれません。
プランジャーの動きですが、手で回らないということありません。
ただ、なんとなく回りが渋いのでは?と思っていました。
(軽くスルスル回る感じではないです。低回転ではいいが高回転では抵抗になって過熱してウォームギアがいってしまう。実際、プランジャー・ウォームギアには焦げたあとがある)
これも元の状態が分からないのこんなものかと思っていましたがどうやら、オイルポンプのプランジャーに問題があるようですね。
手持ちのパーツリストですとオイルポンプの品番は 537 10 55-01ですが、同じ346XPを使っている先輩ビルダーの話だと
最近、ポンプの品番が変わったらしいから対策品になったのでは?
なんていう話を聞いたのですが本当でしょうか?
度々、お聞きすることばかりで恐縮ですが
お答えいただけるとありがたいです。
A
オイルポンプに付いてメーカーに尋ねてみましたが、確かに一度部品番号が変更になっていましたが、不具合があって変更になったというような連絡は本国からなかったそうです。
詳しくは分からないといっていましたが、金属の色が若干変わっていたので材質の変更が合ったのではないでしょうか。
形的にはまったく同じ物だそうです。
ポンププランジャーの動きは楽に手で回せます。
ポンププランジャーの動きが悪い場合は、ゴミか変形によるものです。
ゴミの場合はゴミを取り覗くだけで直ることもありますが、オイルポンプ自体が摩耗している場合はオイルポンプ一式交換したほうがいいそうです。
オイルポンプを注文した場合は旧品番で注文しても現行のオイルポンプとなります。
動きの悪かったオイルポンプを使用していた場合ポンププランジャーのネジ山も摩耗している可能性があるので、オイルポンプ一式の交換をお勧めします。
(メーカーの方もそのように言っていました)
それでは
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